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共働きで世帯年収1,000万はどれくらいいるの?生活スタイルや貯金の目安も解説

2020 10/11
共働きで世帯年収1,000万はどれくらいいるの?生活スタイルや貯金の目安も解説

年収1,000万と聞いて、みなさんはどんな生活を想像するでしょうか。タワーマンションに住んだり、良い車に乗ったりと、優雅な生活ができるのではと考えている方も多いのではないでしょうか。

しかし、実際に世帯年収1,000万のご家庭で、余裕のある生活を送っているというケースは多くありません

本記事では、共働き夫婦の世帯年収1,000万円のリアルな生活スタイルをご紹介。

「年収1,000万なら住宅ローンはどのくらいが目安?」「子供を私立に入学させられる?」といった悩みも徹底解説していきます。

この記事を読んで分かること
  • 世帯年収1,000万円の割合、手取り年収
  • 家計簿から見る生活スタイル
  • 住宅ローン、教育費、貯金などの目安
目次

世帯年収1,000万円の割合

そもそも日本には、世帯年収1,000万円の家庭はどのくらいいるのでしょうか。

総務省統計局が実施している国民生活基礎調査(平成30年)によると、世帯年収1,000万円世帯は全体の3%、1,000万円以上の世帯は全体の12.2%という結果になりました。

これは、わずか10世帯中1世帯が世帯年収が1,000万円を超えている、という計算になり、平均から見てもかなり稼いでいる世帯と言えます

なお、世帯年収ではなく、個人年収の場合だと1,000万円以上稼いでいる人はわずか5%です。夫婦で働くことにより、年収1,000万円のハードルは少し下がると言えるでしょう。

世帯年収1,000万円の手取り額

世帯年収1,000万円の場合、手取り年収はどのくらいになるのでしょうか。

仮に、40代の共働き夫婦が、それぞれ年収500万円ずつ稼いでいる場合は、手取り年収の目安は約773万円になります。月給で換算すると、約64万円ほどです。

額面からいくら税金や社会保険料が引かれるかは、年齢や夫婦間の年収のバランスによって異なりますが、およそ200万〜250万は手取りから引きれると覚えておきましょう。

世帯年収1,000万円の貯金額

金融広報中央委員会が実施している「家計の金融行動に関する世論調査(令和元年)」によると、世帯年収が1,000万〜1,200万円未満(2人以上世帯)の世帯での平均貯金額は、約1,790万円(中央値1,010万円)であることが明らかになっています。

世帯年収(2人以上世帯)平均貯金額
年収750万円〜1,000万未満1,550万円
年収1,000万円〜1,200万未満1,790万円
年収1,2000万円〜4,103万円

貯蓄が全くない世帯も意外と多い

また、金融広報中央委員会の同調査によると、年収1,000万円〜1,2000万円未満の世帯の約10.3%が「貯蓄ゼロ」であることも明らかになっています。

これは、子供の教育費や住宅ローンなどでお金がかかり、思っている以上に貯金ができていないと考えられます。

貯金が全くない状態では、病気や怪我をした時や、子供の進学など、急な出費に対応できなくなってしまいます。改めて家計の収支を見直し、継続的に貯金していくことが求められるでしょう。

世帯年収1,000万円のリアル家計簿

世帯年収1,000万円と聞くと、みなさんはどんなイメージを持つでしょうか。

裕福な家庭で、タワーマンションに住んだり、毎週末は家族で外食をしたり。こんなライフスタイルを送っているのではと思う方は多いのではないでしょうか。

今回は埼玉県在住のAさん一家の家計簿を大公開します。

埼玉県在住のAさん一家
◆夫 40代 正社員 
年収700万円(うちボーナス夏60万円/冬100万円)
◆妻 30代 派遣社員 
年収300万円(ボーナスなし)
◆娘 4歳
保育園に通っている

月収(手取り)
35万円
13万円
合計 48万円
支出
住宅費 12.5万円
食費 6万円
自動車関係 3.5万円
保育園費 2.5万円
夫のお小遣い 3万円
妻のお小遣い 2.5万円
通信費 2万円
保険料 2万円
水道光熱費 1.5万円
趣味・レジャー 1万円
洋服 1万円
日用雑貨 0.5万円
新聞 0.4万円
その他 1万円
収支
毎月の収支 +8.6万円


Aさん一家の家計簿を見て、「そこまで贅沢な暮らしではない」という印象を持っている方が多いのではないでしょうか。

確かに何不自由ない暮らしではありますが、食費や趣味・レジャー費、お小遣いの額を見ても贅沢な暮らしではないことは明らかです。

住宅費・教育費・貯金などの目安

世帯年収1,000万円のご家庭から、「住宅ローンはどのくらいが目安?」「私立の学校に入学できる?」というご質問がよく来ます。

ここでは、住宅費や教育費、貯金の目安についてご紹介します。

住宅費(家賃・住宅ローン)

住宅費は、家賃か住宅ローンどちらなのかで目安が変わります。

家賃の場合は、「手取り収入の25%以内」が目安と言われています。昔は30%と言われていましたが、私たちが支払う税金が上がったりなど、お金に関する事情が変わって今は25%が目安となっています。

一方で住宅ローンの場合、「借り入れする金額は年収の5倍が目安」などといった情報がネットにたくさんありますが、これらの情報を鵜呑みにするのは危険です。

なぜなら、年収はこれから上昇していく人もいれば横ばいの人、下がっていく人もいるので、そもそも基準となる年収があいまいです。また返済期間や金利などが人によって違うので、ひとまとめに「年収の○○倍」と決めつけることができないのです。

では住宅ローンはどのように決めればいいのでしょうか。ベストな方法は、お金の専門家に頼ることです。住宅ローンを決めるには、今後30,40年という長いスパンのライフプランを立てる必要があるのですが、この作業は素人だけでは難しく、専門家の助言が不可欠です。

ではどの専門家に頼ればいいのか。生命保険を契約している方は、まず担当のFP(ファイナンシャルプランナー)に相談してみましょう。無料で相談にのってくれるはずです。

もし担当の方がいなければ、「非販売系FP」を頼りましょう。1時間1万円程のお金がかかりますが、中立な立場で何か商品を売ってくることもないので、とても参考になります。(ネットで「お金の相談が無料」と検索して表示される業者は、「販売系FP」と呼ばれます。お金の相談に乗じて、商品を売ろうとしてくる業者が多いのでおすすめしません。)

間違っても不動産会社の人に相談してはいけません。都合の良い情報ばかりを言って、高い住宅ローンを組ませようとしてくる可能性があります。

住宅費まとめ

家賃の場合は、「手取り収入の25%以内」が目安 。
・住宅ローンは「年収の5倍以内」という情報がネット上にあるが、鵜呑みにしたら危険。
・住宅ローンについての相談は、お金の専門家に相談しよう。(絶対に不動産会社の人に相談してはいけません。

参考までに、年収1,000万の世帯がどのくらい毎月住宅ローンに支払っているかというデータをご紹介します。

自動車関連費

自動車の購入費は、手取り年収の約半分が上限と言われています。例えば年収1,000万円の場合、手取りが約722万円のため、車の購入費は361万円が上限となります。

仮に361万円の車を購入した場合、月々の返済額は4万円~9万円ほどになります。(返済期間、金利によって月々の返済額は異なります。)

一方で、車は車種や新車/中古で大きく好みが分かれるので「○○万円の車が上限」と言われると困る方もいるでしょう。上限を超えても構いませんが、「買っても安定した貯金ができるか」を必ず意識しましょうね。

教育費

教育費に関して一番多い質問が「世帯年収1,000万円だと私立に入れられるのか?」です。

世帯年収1,000万円の場合、私立の小学校は難しいけれど中学・高校は問題ないと思います。

小学校の場合は6年間と長く、収入が落ちた場合に学校に通わせられなくなるリスクがあります。

しかし中学校・高校なら3年間だけなので、年収が落ちても何とか耐えられそうです。また、万が一年収が大幅に落ちた場合、国が学費を一部保障してくれる制度もあるので、比較的通わせやすいです。

実際の調査でも、私立小学校は約半数が世帯年収1,200万以上で富裕層がメインとなっていますが、中学・高校になるにつれ、年収1,200万円以下世帯の比率が上昇しています。

高校に至っては、どの年収世帯も割合に変わりがない、という結果になっています。

引用元:子供の学習費調査 5 世帯の年間収入段階別,項目別経費の金額段階別構成比 その他の学校外活動費 | ファイル | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口

貯金

「いくらを目標に貯金をすればいいのか」という質問がよく来ます。

この目標貯金額は、子供がいる世帯といない世帯で大きく変わります。

子供がいる世帯の場合は「手取り年収の10%~20%」を目安にしてください。年収1,000万円の手取り年収は約722万円なので、貯金額は72万円~144万円が理想的です。

子供がいない世帯の場合は子供にかかる教育費や食費がかからないので、「手取り年収の15%~25%」を目安にしましょう。年収1,000万円の世帯は、貯金額は108万円~180万円が理想的です。

詳しくはこちらの記事でもご紹介しています。

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世帯年収1,000万の家計に関する声

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東京都 30代男性
◆夫:30代年収800万円、妻:20代年収約200万
◆家賃:17万円
◆世帯合計の貯金額:約400万円
年間50万円程度しか貯金ができていません。
贅沢な食事などはしていないので、問題は家賃かなと考えています。まだ子供もいないので、このタイミングで家賃の安いところに引っ越そうか検討中です。

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兵庫県 40代女性
◆夫:50代年収900万円、妻:40代年収約100万
◆高校生の子供がひとり
◆家賃:10万円
◆世帯合計の貯金額:約1000万円
息子が私立高校に通っています。年間の授業料が約4万円、さらに塾にも通っているので、教育費だけで月10万円弱かかっています。
来年には大学受験も控えているので、夫の唯一の楽しみであるゴルフも、頻度を減らしてもらっています。

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埼玉県 40代男性
◆夫:40代年収700万円、妻:40代年収約300万
◆小学生のこどもがひとり
◆家賃:11万円
◆世帯合計の貯金額:約800万円
子供の習い事がお金がかかるので、車を手放しました。近くに駅もあるし、子供もそろそろ中学校にあがるので週末に家族全員で機会も少なくなるから大丈夫かなと思っています。
車が必要になったらレンタカーを借りる生活で今のところ全く問題ありません。タイムズレンタカーが便利でよく使っています。

まとめ|世帯年収1,000万円でも少し油断すると貯金できない!

世帯年収1,000万円について解説してきました。独身の1,000万円は贅沢ができるのですが、共働きだとそこまで贅沢な暮らしはできません。大きな買い物をした月はマイナスになることもあります。

お金のことで困ったらまず身近なFPさんを頼りましょう。親身になって人生設定を一緒に考えてくれるはずです。

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