MENU

共働き夫婦が直面する子育ての7つの問題|解決に導くための具体案を提案

2020 9/20
共働き夫婦が直面する子育ての7つの問題|解決に導くための具体案を提案

「将来的に子供が欲しい」と考える共働き夫婦も多いのではないでしょうか。

共働き夫婦は、旦那さんと奥さんで収入が2つあるので家計が安定しやすい反面、どうしても子育てにかける時間が少なくなってしまいます

中には、会社からの理解が得られず「仕事が休めない」もしくは「希望していない勤務形態に無理やりさせられた」という悩みも聞かれます。

今回は、共働き夫婦が直面する7つの問題に関してフォーカスしていきます。

問題を事前に把握しておくことで、今のうちから対策をすることができます。将来的に子供を考えている、もう出産が決まっているという共働き夫婦のご家庭は、ぜひ参考にしてください。

この記事を読んでわかること
  • 共働き夫婦が子育てをする上で、直面する7つの問題
  • 子育ての問題を解決するための対処方法
目次

共働き夫婦は増加する一方で、子育ての問題は山積

男性だけが働く時代は終わり、夫婦で共に働きながら、子育てをするライフスタイルがスタンダードになっています。

男女共同参画局が2018年(平成30年)に実施した調査によると、共働き世帯は昭和55年より増え始め、2017年のデータでは、夫婦世帯の約63%にあたる1,188世帯が共働き世帯になっています。

出典:男女共同参画局 男女共同参画白書 平成30年版

共働き夫婦の増加とともに浮き彫りになってきたのが、子育ての問題です。従来は、奥さんが子供の面倒をみることができていたものの、共働きとなるとそういう訳にはいきません。

限られた時間で夫婦で協力して子育てをする必要がありますし、職場の同僚や上司など周囲の理解も大切です。

下記のグラフは、共働き夫婦が「家事・育児において困っていること」に関して株式会社リクルートが実施した調査です。

出典:株式会社リクルート 週5日勤務の共働き夫婦 家事育児 実態調査 2019

男性・女性ともに「子供に対しての時間が取れない」という悩みを抱えていることがわかります。

また「子供が急に熱を出した時などに仕事を休みにくい」「上司や社内関係者の理解が足りない」といった問題もあります。

ここからは、共働きが子育てをしていく上で、どんな問題に直面するのかを具体的に見ていきます。

共働き夫婦の子育てで直面する7つの問題

共働き夫婦の直面する問題は、妊娠・出産〜保育園入学〜小学校と子供の成長に合わせて、変わってきます

それぞれのフェーズで、共働きを続けていくことができなくなり、片方(特に女性側)が仕事を辞めてしまうので、「共働きの壁」とも呼ばれています。

①出産や妊娠が職場の人に理解されない(マタハラの壁)

共働き夫婦の子育てにおいて、最初に直面する課題が「マタハラ」の壁です。

マタハラとは、マタニティーハラスメントの略で、妊娠・出産のタイミングで今まで通りの勤務体制では仕事ができないのにも関わらず、会社や上司の理解が得られないことを指します。

【マタハラの例】

・残業が出来ないのであれば、強制的に部署を移動するように迫られる
・育休を取るのであれば、仕事を辞めてほしいと言われる
・本人が望んでいないのにも関わらず、勤務時間を極端に減らされる

女性の社会進出により、企業の環境整備が進んでいることから、極端なマタニティーハラスメントを受けるケースは少なくなっています。

しかしながら、上司や同僚が悪意がなく、マタハラをされるケースはまだまだたくさんあります

例えば、「子供のためを思って部署移動したら?」「旦那さんの収入があるなら、仕事辞めたら?」など、本人の意思を尊重せずに、傷つけられることも多いようです。

万が一このようなことにあった場合は、社内の相談窓口に伝える・労働基準監督署に相談するといった処置を取りましょう

約半数の女性が、出産を機に仕事を辞めている

出典:男女共同参画局 第1子出産前後の女性の継続就業率

実際に出産を機に、多くの女性が仕事を続けられることが出来なくなっています

男女共同参画局の調査によると、出産前に何らかの仕事をしていた女性の約46.9%が、一人目の子供が生まれるタイミングで仕事を辞めています

もちろん本人が望んで仕事を辞めたケースもありますが、本当は仕事を続けながら子育てがしたいのに、周囲や会社の理解が得られなかったという場合も、多いのが現状です。

②男性の育児休業が取れない(パタハラの壁)

子育てに関して、会社や上司からの理解が得られないのは、女性だけの問題ではありません。

最近では、子育てをしている男性に対する嫌がらせ「パタニティーハラスメント」に関する相談も増えています。

特に多いのが、「育児休業(育児休暇)」に関する問題です。政府が進める働き方改革によって、育児休業の活用を社員に積極的に進める企業は増えています

しかし、その一方で制度自体はあるけれども、誰も使っていないので育休を取得しにくいという男性が多いのが現状です。

【知っておきたい育休と産休の違い】

育休:1歳に満たない子供を養育する男女労働者は、会社に申し出ることにより、子供が1歳になるまでの間、希望する期間、育児のために休業できます。

産休女性が取得できる産前休業・産後休業のこと。出産予定日の6週前から取得ができ、出産の翌日から8週間は原則的に就業ができない。

男性の育休取得率は、わずか約6%しかない

出典:厚生労働省 男性の育児休業の取得状況と取得促進のための取組について

女性の育児休業の取得が進む一方で、男性の取得率は伸びてはいるものの、まだまだ低いのが現状です。

厚生労働省が令和元年(2019年)に公表した調査データによると、2018年の育児休業取得率は、女性が82.2%なのに対して、男性はわずか6.16%に留まっています

出典:男女共同参加局 「男性の育児休業取得促進事業(イクメンプロジェクト)」の取組について

男性が育児休業を取得しない理由として、「職場が育児休業を取得しづらい雰囲気だった」「業務が多忙で職場の人手が不足していた」といった理由が挙げられています。

これから奥さんが出産を控えているという方は、自社の育休取得率をしっかりと把握することが大切です。

③保育園に入れない(保活の壁)

妊娠・出産のタイミングを終えたら、次に直面するのが保育園に空きがなく入園することができない問題、いわゆる「保活」です。

一時期は、「#保育園落ちた」のハッシュタグがSNSで流行するなど、社会問題になりました。

政府が問題を重くみて、保育園に入園できない待機児童を減らすためのプロジェクトを行なったことにより、かつてよりは保育園に入りやすい環境になりましたが、”頑張らないと入れない状況”は続いています。

出典:キッズライン

インターネットを使った女性支援・育児支援事業を展開する「株式会社キッズライン」が2017年に行なった調査によると、全体の約8割近くが保活が「非常に大変」「まあまあ大変」だったと回答しています。

出産を終えた途端、今度は保育園の入園のために奔走しないといけません。まさしく共働き夫婦の壁と言えるでしょう。

④キャリア形成に悪影響が出る(マミートラックの壁)

マミートラックとは、子育てと仕事を両立することは出来ているものの、出世・昇格などキャリアアップを望めないコースに乗っていることを指します。

例えば、保育園の送り迎えのために時短勤務に切り替えることで、会社からの評価が落ちてしまったという声が聞かれます。

今まで任されていた業務やプロジェクトから外されて、望んでいない軽作業ばかりになったというケースもあります。結果的に仕事に対するモチベーションが下がってしまい、退職を選ぶケースも少なくありません。

出産後の女性社員がどのようなキャリアを歩んでいるのか把握することが大切

マミートラックに悩む女性の多くは、将来的にキャリアアップしたい志向が強い場合がほとんどです。

今、働いている企業で、出産を経験した先輩女性社員がどのようなキャリアを歩んでいるかを、しっかりと把握しておく必要があるでしょう。

また、管理職の男女比率や社内制度を改めて確認することも大切です。

出典:ダイバーシティ | 採用情報 | 味の素グループ

例えば、食品メーカーの「味の素」では、女性が活躍する企業を目指し、取締役やライン責任者の約30%を女性にするプロジェクトを行なっています。

その他にも、子供がいる社員やこれから子供を持ちたい社員に対して、仕事と子育てを両立するためのセミナーを実施するなど、会社をあげて出産後の女性社員のフォロー体制を仕組み化しています。

働いている会社で、女性が活躍しているのか、また支える仕組みはあるのかを確認し、場合によっては転職など環境を変えるのも検討してみると良いでしょう。

⑤小学校入学に伴い、子育ての時間が増える(小1の壁)

無事、保育園を卒園したタイミングでやってくるのが、「小1の壁」です。

「小1の壁」とは、小学校入学に伴い子供の帰宅時間が早くなり、子育ての負担が大きくなることです。

保育園の場合、18時前後まで預かってもらえましたが、小学校は15時前後で授業が終わってしまいます。

活動範囲も広がり、登下校も子供だけで行うので、心配が増える時期でもあります。また、PTAや学校行事など保護者が参加しなければいけないシーンも増えてきます。

このようなタイミングで、仕事を辞めざるを得ない母親が多いことから、共働き夫婦が直面する大きな課題とされています。

⑥学童保育に預けられなくなり、子育ての時間が増える(小4の壁)

小学校の子供がいる共働き家庭の助け舟となっているのが、「学童保育」です。放課後に面倒をみてくれるため、安心して働くことができました。

しかし、多くの学童保育では、小学3年生以上の児童を受け入れていません。そのため、どうしても親御さんが面倒を見なくてはいけないでしょう。

また、小学校高学年になってくると中学受験の問題もあります。中学受験は「親の受験」とも呼ばれるくらい、保護者が強くサポートする必要があります。

小1の壁はなんとか乗り越えたものの、高学年になったタイミングで仕事を辞める方が多くなっています。

⑦夫の長時間労働による妻の負担が増加(夫不在の壁)

最後の壁が、夫が長時間労働によって家事や育児に参加してくれないという壁です。

共働き夫婦の子育てには、男性側の協力が必要不可欠です。しかし、なかなか協力してくれず、仕方なく仕事を辞めてしまう女性も多くなっています。

保育園への子供の送り迎えや、ゴミ捨て、買い物などは夫が担当するなど、家事分担を行なっていく必要があるでしょう。

[kanren postid=”1414″]

共働き夫婦の子育て問題を解決するポイント

ここまで、共働き夫婦が直面する子育ての問題について解説してきました。

確かに、共働きで家事をしながら、子育てをするのは大変です。しかし、しっかりと対策をすれば、子育てと仕事を両立することができます。

夫婦の家事・子育て分担を明確にする

まずは、夫婦でしっかりと「子育て」に向き合うことが大切です。

共働き夫婦の家事分担比率(子育て含む)は、女性90%:男性10%という家庭が多くなっています。つまり、女性が家事や育児を多く負担しているという現状があるのです。

これを解決するためには、夫婦でしっかりと話し合い、家事・子育ての分担をはっきりとさせることです。

おすすめは、日々の生活に必要な家事・育児のタスクを全て洗い出し、担当を決めることです。

最近では、家事分担アプリもあるので、家に帰ったらお互いがやらなければいけないタスクを、スマホから確認することができます。

[kanren postid=”81″]

家事代行サービスを活用する

子供との時間を増やすためには、家事を外部サービスに任せるのも手です。

家事代行サービスであれば、1時間あたり約3,000円〜でスタッフが家事を行なってくれます

日常で必要な家事をほぼ全て行なってくれるので、子育てに時間をさくことが可能になります。

最近では多くの共働き夫婦が家事代行サービスを利用しており、共働き夫婦の新しいライフスタイルとなっています。

家事代行サービスの内容
  • 自宅の掃除 / 片付け / 収納 / ワイパーがけ
  • 食器洗い
  • 洗濯
  • アイロンがけ / クリーニング
  • 水回りの清掃(トイレ / 洗面所 / 風呂場 / キッチン)
  • 窓拭き
  • 靴磨き
  • ゴミの分別 / ゴミ出し
  • 買い物
  • 料理の作り置き

※具体的なサービス内容は、代行業者によって異なります。

[kanren postid=”1616″]

子育てがしやすい企業に転職する

子育てと仕事を両立できるかは、職場の理解や子育て支援の充実度によって大きく変わってきます

企業によっては、社員の満足度を高め、より長い期間に渡って会社で働いてもらうために、独自の子育て支援を設けている企業もあります。

出典:福利厚生:キャリア採用|楽天株式会社

「株式会社楽天」では、自社の社員に「ライフイベントに左右されず自分らしいキャリアを築き、社内で活躍してもらう」ために、育児と仕事の両立支援を行なっています。

社内に「託児所」や「マザーズルーム(授乳室)」を設けることで、子供を連れて出勤することが可能。産休や育休はもちろんのこと、配偶者出産休暇があるので、旦那さんも奥さんの出産に立会いサポートができます。

この他にも、時短勤務や在宅勤務を推奨することで、楽天における産休・育休後の復職率は約96%となっています。企業として、共働き夫婦の子育て支援を全面的にサポートしている好例と言えるでしょう。

女性のキャリアをサポートする転職エージェント「パソナキャリア」

出典:女性の転職の支援実績多数 | 転職エージェントのパソナキャリア|パソナキャリア

パソナキャリアは、大手の転職エージェントの中でも特に女性の転職に力を入れているサービスです。

転職エージェントは、無料で登録ができ、自分が希望する環境や待遇の企業を紹介してくれます。

パソナキャリアは、女性活躍推進コンサルティングチームがあり、専門的に女性の転職をサポートしています。「育休から復帰したい!」「子育てしやすい会社に転職したい!」などを伝えることにより、女性一人ひとりに合ったキャリア支援をしてくれます。

登録自体は無料なので、今後のキャリアを見据えて、プロのアドバイザーに一度相談してみると良いでしょう!

延長保育を活用する

延長保育とは、仕事でどうしても迎えに行くのが遅くなってしまう時に、保育園側が延長して子供を預かってくれるサービスです。

延長保育を実施できるかどうかは保育園によって異なりますので、保育園を選ぶ際には注意してみる必要があります。

通常、保育園のお迎えは17:30〜18:00前後が基本ですが、延長保育を利用することにより、19時過ぎまで面倒を見てもらうことができます。

学童保育を活用する

小学校入学に伴う家事負担の増加「小1の壁」の対処方法が、学童保育を利用することです。

学童保育とは、正式には「放課後児童健全育成事業」といい、小学生の放課後に保育を行う施設のことを指します。市区町村が運営をしている場合(公立)もありますし、民間団体が運営をしているケースもあります。

共働きや一人親の子供の安全や教育を担う目的があり、専任の指導員がおり、宿題や遊びのサポートをしてくれます。

公立の学童保育の場合は18時前後まで、民間の場合は最長で22時前後まで、預かってもらうことができます。

ベビーシッターを活用する

ベビーシッターと聞くと、乳幼児の面倒を見てくれると思いがちですが、実はベビーシッターは、0歳〜12歳の子供の面倒を見てくれます。そのため、キッズシッターと呼ばれることもあります。

急に用事ができて子供の面倒が見れないといった時に「スポットで依頼する」こともできますし、毎週月曜日に依頼するといったように「定期で依頼する」ことも可能です。

保育園事業者が運営する安心のベビーシッターマッチングサービス「ピックシッター」

出典:【ピックシッター/Pick Sitter】 ベビーシッターマッチング・一時保育/イベント/外国語/旅行

「ピックシッター(Pick Sitter)」は、関東近郊と中心に保育園を複数運営する株式会社アヴェニエールが行なっているベビーシッターと子育て家庭のマッチングサービスです。

サイトに登録することで、ベビーシッターさんを探すことができます。利用方法も簡単で、ベビーシッターさんのプロフィールからお願いしたい人を探し、希望日を入力して予約するだけ。

バイリンガルのベビーシッターも多く在籍するため、ただ子供を見守ってくれるだけでなく英語教育の時間にあてることができます

料金は1時間で1,500円〜でお願いすることが可能。まずはスポットで1時間試してみてから、順次利用回数や頻度を増やしていくと良いでしょう。

テレワークをうまく活用する

テレワークとは、PCやスマホなどを用いて、自宅などで会社業務を行うことです。子供の様子を見ながら仕事ができるので、出勤するよりも安心です。

最近では、感染症予防の観点からテレワークを導入する企業が急増。そのため、育児のために在宅ワークを希望するハードルも低くなっています。

自社に在宅勤務の制度があるのであれば申請を行い、無いのであれば上司や人事に相談をしてみましょう。

まとめ|まずは、共働き夫婦の子育てで直面する問題を把握することが大切

この記事を読んで、共働きという家庭状況での子育ての大変さを感じた方も多いのではないでしょうか。

しかし、共働きだからこそ、子供にしてあげれることもあるはずです。

特に女性は、社会人として仕事を頑張りながら、子育てを両立することで、将来的に子供に伝えられることもあるはずです。

私たちFooFoo!!編集部は、子育てのために、仕事を辞める必要はないと考えています。

外部サービスをうまく活用しながら、夫婦で協力して子育てをすることで、キャリアと子育ての両立は可能です。

ただし、時には転職など環境を変えざるを得ない状況もあるでしょう。まずは、共働き夫婦が直面する子育ての問題をしっかりと認識して、どのような対策を取るべきなのかを考え、早めに対処をするのが大切です。

目次
閉じる